カードローンの自動融資の仕組みとは?メリット・注意点について

カードローンには自動融資機能があるサービスもあり、便利だと思われるかもしれません。しかし、実際には注意点もあり、便利さだけで利用しようとすると逆に失敗してしまうことになります。

この記事では「自動融資」の特徴だけでなく利用上の注意点も紹介し、安心して使えるように説明します。「自動融資機能」は便利なシステムですが事前に情報を集めないと思わぬ落とし穴にハマるため、この記事で使い方を確かめるようにしましょう。

自動融資の仕組みを理解しよう

自動融資機能は普通預金口座において引き落としの際に残高が不足しているとその分の金額を自動的に補填し、公共料金などの払い忘れを防げて便利です。また、補填される金額は利用限度額の範囲内になりますが「融資」として扱われ、利息がかかるため支払金額は増えることになります。引き落とし日が給料日の前になって払えなくて困っている場面で役に立ち、うっかり忘れることがないため便利です。

自動融資を利用するときはカードローンの契約時に自動的に設定されているときと、別に申し込む必要がある場合があります。このため、金融機関によって自動融資機能の扱い方が変わってくるため、利用する前に適用されているか確かめることが重要です。公共料金の支払いを普通預金の口座を使っている場合は複数の引き落としを共用していると払い忘れも起きやすく、自動融資機能があれば補填してくれて安心できます。

自動融資機能は消費者金融会社のようなノンバンクでは提供されていないため、普通預金口座がある銀行のみのサービスといえます。しかし、銀行でも必ずしも取り扱うとは限らないため、契約時に再確認することが大事です。

自動融資機能のメリットは?

銀行口座に資金が不足しているときに補填してもらえるため、公共料金などの支払いが遅れる心配をせずに済むことがメリットです。支払いが遅れると遅延情報として信用情報機関に記録されるため、クレジットカードの利用料金や携帯電話の分割払いで銀行引き落としを選んでいる場合には役に立ちます。複数のサービスの引き落としで同じ銀行口座を共用すると給料日や支払日のタイミングによっては残高不足になることもあり、気が付かないうちに信用情報機関に滞納の情報が記録されていると審査に影響するため不安になるものです。このような状況を防いでくれるため、信用状況を維持するためには効果があります。

デメリットもあるため注意しよう

自動融資機能は口座残高不足を補填してくれて払い忘れを防げますが、その金額に対して利息がかかります。利息の年利はカードローンと同じ数字が適用されますが、約定返済日を待てば期間が長くなりなるべく早く返すことが望ましいです。自動融資を利用してから約定返済日まで1ヶ月近くになるケースもあり、その間に利息が増えてしまうため無駄になります。

また、自動融資に頼りすぎると自分でお金を借りていることを意識しなくなりやすく、いつの間にか支払金額が増えていることもあります。このため、請求される金額の数字だけを見て納得すると無駄な金額を支払っている場合もあり、その都度確かめるようにすると自動融資の利息が増えていることも発見しやすいです。利息は無駄な出費になりなるべく減らすよう心がけ、金銭的に余裕を持って口座残高不足にならないようにしないといけません。

自動融資が行われた場合はきちんとメールで通知してくれるとその都度確認できますが、なければ明細書で確かめることになります。また、通知がないと口座残高不足になったことが分からないままになり、余分な利息を支払っていることもあるものです。このため、自動融資機能があれば滞納を防げて安心できると考えがちですが、利息がかかって損をするため一長一短といえます。

自動融資機能で注意すべきこととは?

自動融資サービスは必ずしもすべてのサービスに対応しているわけでなく、対象外の取引もあります。カードローンの返済は対応していないため、口座残高不足にならないよう計画的に利用することが大事です。なぜなら、カードローンの返済のためにカードローンを使うと負のスパイラルになるためで、残高が増えすぎて利息がふくらむため返せなくなるリスクを防いでいます。

また、事業性資金やデビットカードによる引き落としは対象外になり、銀行口座から引き落としている場合には注意が必要です。また、対象の取引でも不足した金額が多くなれば利息も増えやすく、気が付かずに次の支払日にまとめて請求され通常より負担額が大きくなります。このため、メールで通知があれば自動融資の分はなるべく早く返し、利息を少しでも減らすようにすることが大事です。

まとめ

自動融資機能は口座残高不足になると自動的に補填されるため、公共料金などの滞納を防ぐためには便利なサービスです。しかし、補填される金額は実際には借り入れていることになり、利息がつくために負担額が多くなります。

このため、できるだけ口座残高不足にならないよう引き落とし日を決め、自動融資機能を使わないようにすることが望ましいです。また、依存しすぎると利息分の金額を余分に支払うことになり、積み重ねると大きく損をします。